なぜワキガが発生するの?その原因と解決方法とは?

独特なワキガの臭いは、自らがワキガでは無い人にとって耐え難い嫌な臭いと感じられます。特に日本人はワキガを持つ人の割合が8%〜15%と低いために、狭い室内ではマナーとしてスメルケアが求められているくらいです。では、なぜワキガは発生するのでしょうか。

■ワキガの発生原因はアポクリン腺の発達度合い

ワキガの原因は、アポクリン腺から出る粘り気を持つ有機物を含んだ汗だと広く知られています。汗腺には水分とわずかな無機物を含む体温調節のためのエクリン腺から出る汗と、体温調節とは無関係に出る有機物を含んだアポクリン腺から出る汗があります。

アポクリン腺が機能していなければワキガ臭は発生しない

ワキガ臭は、アポクリン腺から分泌された有機物を含む汗が皮膚の常在菌により分解される時に独特な悪臭を発生させます。腋臭菌と呼ばれるワキガ臭を作り出す原因菌は、複数種類が存在しているものの完全に皮膚の上から除去することは不可能です。そこで、アポクリン腺がそもそも機能していなければ、ワキガ臭は発生しないと考えられます。

アポクリン腺は第2次成長期に活性化するかどうかが決まる

アポクリン腺は、耳の内側・脇の下・外陰部・乳輪・おへそ周囲といった部分のみに集中的に存在していますが、体温調節とは無関係なために無くても困りません。アポクリン腺が多いかどうかは、ABCC11遺伝子により決まっていますが、実際にアポクリン腺が機能するかどうかは第2次成長期に性ホルモン分泌量が増えた時に決まります。このため、ABCC11遺伝子としてワキガになりやすいG遺伝子を持っていても、第2次成長期にアポクリン腺が活性化しなければワキガとはならないわけです。実際にABCC11遺伝子としてG遺伝子を持つ人の割合は日本人で約3割となっているにも関わらず、ワキガとなる人の割合は8%〜15%と半分以下となっています。

■ワキガを解決するためには複数の方法がある

ワキガを解決するためには、アポクリン腺自体を減らしてしまうか、アポクリン腺から出る有機物を含んだ汗を皮膚の上から常に取り去れば良いわけです。アポクリン腺から出る汗そのものを皮膚に残さなければワキガ臭を抑えられることから、必ずしも手術を行うことだけが正解とは限りません。

脇汗パットで脇汗そのものを吸収してしまう

ワキガ臭を発生させる腋臭菌の中には、制汗剤では抑制しづらいアナエロコッカス属菌が含まれているので、制汗剤は補助的に使い脇汗パットで汗そのものを吸収して逆戻りさせないことが有効です。脇汗パットを数時間ごとに交換するだけでワキガ臭の強さを抑えられます。

ワキガクリームで常在菌を殺菌する

脇の下へ直接ワキガクリームを塗り込むことにより、腋臭菌そのものを殺菌してしまう方法があります。定期的にワキガクリームを塗り直す必要があり、暑い日には塗り直し回数が増えるものの手軽な方法です。

ワキガ手術は最終手段

制汗剤・脇汗パット・ワキガクリームといった方法でもワキガ臭が改善されなければ、最終手段としてアポクリン腺自体を切除するワキガ手術を行うことになります。

■まとめ

ワキガの原因は、アポクリン腺から分泌される有機物を含んだ汗が皮膚の常在菌により分解されることにあります。アポクリン腺から分泌される汗そのものを無くす方法はワキガ手術しかありませんが、有機物を含んだ汗が腋臭菌により分解されないように工夫すれば対処可能です。ワキガ手術のみがワキガ対策とは限らず、アポクリン腺の活性度合いに合わせてワキガ対策方法を選択することが望ましいです。